帯の生涯支出(生活編)
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総理府統計局の家計調査より、人生における総支出額を、勤労者世帯を例に、便宜的な計算方法で概算してみました。

世帯の家計支出は、@その総額は、一生涯にどの程度の金額になって、Aその費用科目ごとの支出額は、年齢と共にどのように推移するのか、また、B外部環境にどのような影響を受け、どのようなリスクを考えなければならないのか等々、これからの人生設計の参考になればと思います。

家計環境の概況
 (関連記事

○家計収支
 (所得環境の変化

○家計金融資産

○増加する困窮世帯

 

   

 

世帯の生涯支出

○総支出の推移

世帯の生涯支出は、この5年間の平均を取れば、おおよそ2.4億円で、生涯収入の約80%程度(参考:生涯収入)となりました。

また、この5年間で生涯収入の減少(約5%)に比例して、生涯支出も約6%(およそ1400万円)程度減少しました。

○主要費目の支出推移

生涯支出(参考:所得と消費傾向)に占める構成比が、10%以上となるものから4点を選び、主要な支出費目としました。

主要4支出費目は、@公共サービスの対価である「税金・社会保険料」、A生活基盤の「住居関係」、B能力と人格形成に関わる「教育・教養関係」、C健康と寿命に関わる「医療・福祉関係」支出で、生涯支出総額のおよそ56%程度を占めています。

なお、除外された支出費目は、構成比約18%の「食費」、約13%の「交通・通信・自動車関係含む」、以下10%以下の「光熱・水道」、「被服・履物」、「家具・家事用品」となっています。

主要支出費目は、この5年間の平均として総額に対して、@「税金・社会保険料」が約19%A「住居関係」は約15%、そして、B「教育・教養関係」が約12%、「医療・福祉関係」は約10%という支出額構成比となりました。

また、「教育・教養関係」を除く他の支出費目は、所得額の減少の影響もあって、この5年間でその支出額も減少しました。

「税金・社会保険料」は約6%程度の減少ですみましたが、特に、「医療・福祉」と「住居関係」は、この5年間の支出額の減少幅も大きく、それぞれ約20%、約13%となりました。この結果、他の費目はほとんど変化がない中で、2〜3%程度、構成比も減少しました。

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年齢別世帯支出へ

 

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世帯別支出比較
 (全世帯と勤労者)

勤労者世帯と全世帯の年齢帯別の支出推移は、年齢と共に上昇後、40から50歳頃がピークとなり、以後減少する同様な曲線形状となっています。

しかしながら、就労期間中(〜59歳)の支出推移は、ほとんど不変であっても、退職後の支出推移に大きな差異(参考:セカンドライフ)が発生します。

全世帯の支出減少幅に比べ、勤労者世帯の支出減少幅は軽減され、@60歳代で全世帯の支出の約15%増、A70歳代以上で約18%増と支出に対する余裕度が高くなっています。

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出典へ

 

 

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◆年齢別世帯支

○費目別支出と推

生涯支出の年齢別支出分布図は、収入と支出の関係より、生涯収入の年齢別収入分布図と同様、40歳代から50歳代にピークを持つ形状となっています。

また、収入と支出のそのピークも、時系列的には50歳代から40歳代へと移行していく傾向が見られますが、その両年代の支出額合計は、生涯支出額のおよそ43%と、人生最大の支出年代となっています。

そして、定年期を迎える50歳代から60歳代にかけては、収入減少率が約34%と大きい中、支出減少率約20%を維持していることに留意する必要があります。

年齢別支出分布図より、30歳代、50歳代及び70歳代には、他の年代に比べやや大きい時系列的な支出減少(約6%)が見られ、生涯総支出額減少の原因(参考:退職者の生活)ともなっています。

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○主要支出の推

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☆☆ ひと休み ☆☆

<一景 (茨城 袋田の滝)>

 

○その他費目の支出推

「その他の支出項目」の支出額と支出構成比について、年齢帯別の推移を概観すると、支出額より見れば、年齢と共に上昇して、そのほとんどが40歳代にピークを迎え、減少する曲線となります。総じて40歳代が、人生における最大の支出時期となることがわかります。

また、それぞれの年齢帯別支出額の総額に対する、「その他の支出項目」の構成比の推移からは、2つの支出項目を除き、支出項目のそれぞれが、生涯を通じてほぼ一定の構成比で 推移することがわかります。2つの支出項目とは、@構成比のピ ークが年齢帯の「〜29歳」になる「交通・通信・自動車含む」A「70歳代」の「食糧」となります。

「食費」は、支出構成比ではおおよそ18%程度で推移して、年齢帯に対しては変化が少ない支出ではありますが、60歳代以降徐々に増加して、70歳代では約21%と、全支出科目の中で最大となります。

「交通・通信・自動車関係含む」は、支出額のピークを40歳代(年額支払い額約60万円)に迎えるが、支出構成比で見ると、年齢帯「〜29歳」が最大(支出構成比約14%)となり、以降緩やかに減少して「70歳代」には約8%になります。

残る3費目の「光熱・水道」、「被服・履物」、「家具・家事用品」を、年齢帯別の支出構成比の推移より見ると、生涯を通じてほぼ一定の支出構成比となって、それぞれ順に約6%、約4%、約3%でした。

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世帯別支出比較へ

 

◆出典     

・総理府統計局:家計調査(全世帯、勤労者世帯)より

・支出の計算は、年齢別支出分布をもとに期間の支出を累計して便宜的に計算した為、実際の生涯支出とは異なります。

・世帯属性等基本情報は、こちらを参照して下さい。

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