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立山・黒部 アルペン・ルート (2009/08)

県の概要   観光:>写真   >客層    >ポイント   >目的 

景気もあまり良く無かったので、しばらく自粛していましたが、気分転換をかねて「立山・黒部アルペンルート」に行って来ました。すばらしい自然景観堪能して、気分を一新することができました。写真の出来映えはさておいて、楽しんでいただければ幸いです。


旅行先の主な写真


期間 2009年08月31日から2日間
旅程
黒部峡谷・トロッコ列車(初日)
上田駅→(バス)→宇奈月駅→<黒部峡谷鉄道・トロッコ列車>→鐘釣駅(日本一の清流黒部川)→宇奈月駅→(バス)→白馬(宿泊)
立山・黒部アルペンルート(二日目)
白馬→(バス)→扇沢駅→<関西電力トロリーバス、破砕帯通過>→黒部ダム(標高1470m)、黒部湖→<ケーブルカー>→黒部平(標高1828m)→<ロープウェイ>→大観峰(標高2316m、立山連峰・黒部湖の大パノラマ)→<トンネル・トロリーバス>→室堂(標高2450m)→<高原バス>→美女平(標高977m)→<ケーブルカー>→立山駅(標高977m)→(バス)→上田駅
備考
初日はあいにくの曇天となり、黒部峡谷はもやにかすみ、夕刻に一時陽光が差しましたが、全体としては、涙をこらえた哀調の色彩に満ちた風景となりました。
翌日は一転して上天気に変身、ひんやりとした寒さの中で上着を着脱しながら、あちこちで感嘆の声をあげていました。室堂では、一時、呼吸の違和感を覚える中で、「高度」の持つ魔力と魅力の両方を実感しました。自然というものを十分に楽しんだこの二日間でした。

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かすむ温泉街、新山彦橋
(宇奈月温泉)
古城のごとく新柳河原発電所
(黒部峡谷)
トンネルに急ぐトロッコ列車
(黒部峡谷)
流れをいざなう黒部川
(黒部峡谷)
青く澄んだ水面、黒部川
(黒部峡谷)
陽光の中、乱舞する緑 (黒部
峡谷 鐘釣)
毎秒10トン、しぶきに虹も
(黒部ダム)
泰然自若、山裾に眠る人造湖
(黒部湖)
美しき眺望、大斜面、タンボ平
(黒部平)
黒部湖と後立山連邦、絶景
(大観峰)
火山湖、深い藍、みくりが池
(室堂平)
強烈な陽光、厳立の立山連峰
(室堂平)

 

◆旅行先の概要


名  称 概       要
黒部峡谷

黒部川は、北アルプスの豊富な雪解け水を集め、富山湾に運び込み、上流の3000m級の山々の間に、壮大な黒部峡谷を造築。峡谷に沿って走る黒部峡谷鉄道は、トロッコ列車の観光客に、山岳のパノラマを上演。

そして峡谷の玄関口には、宇奈月温泉があり、この温泉は電力開発をきっかけに、1923年に上流8kmの黒薙温泉から引き湯して誕生、富山県を代表する温泉街として発展。

<写真>: 宇奈月駅   宇奈月ダムと湖面橋(ダムの風景   湖面橋)   黒部川 (景色(1))   トロッコ列車(道中(1))   出し平ダム   黒部川(景色(2))   鐘釣(湧き水の一筋   うっそうと続く樹木   水涸れの跡

白馬

白馬は、間近に白馬連峰を仰ぎ、アルプス登山の基地として発展、長野冬季オリンピックの会場としても知られ、冬はスキー、春から秋は登山、トレッキングなどが楽しめます。宿泊場所として利用。

<写真>: 宿より見る夏の白馬ジャンプ競技場

黒部湖・黒部ダム

立山・黒部アルペンルートを長野県扇沢駅より関電トンネルトロリーバスにて黒部ダム駅に。黒部ダムは、戦後高度経済成長期に入る日本の電力需要を創出するために、7年の歳月と巨費を投じて、関西電力が建設した、日本を代表するダムの一つで、北陸屈指の人造湖「黒部湖」を形成。

<写真>: 黒部ダム(放水(1))   黒部湖

黒部平

立山連峰と後立山連峰に挟まれ、眼下に黒部湖を見渡す黒部平庭園は、抜群の眺望を誇ると共に、園内の高山植物園、そして、黒部平から大観峰にかけて、なだらかに広がるタンボ平は、春夏秋冬、色とりどりの装いを演出。

<写真>: 黒部平(景色(1)   景色(2)

大観峰

黒部平からおよそ7分間のロープウェイによる展望ショー(黒部湖と後立山連峰の大絶景、高度差約500m)を楽しみ、到着した大観峰駅。急斜面の岩峰に張り付く駅の屋上の展望台より、晴れた日には、アルペンルート随一の展望を堪能。

<写真>: 大観峰(ロープウェイと後立山連峰

室堂

アルペンルート最高地点の室堂駅を出ると、立山3山(別山、雄山、浄土山)に囲まれた溶岩台地の室堂平が開け、みくりが池をはじめとする大小の火山湖、荒涼とした背景に噴煙を上げる地獄谷、立山信仰の玉殿岩屋、夏には一面に広がる高山植物のお花畑など見どころも多数。

<写真>: 室堂平(景色(1)   景色(2)   景色(3))   みくりが池   可憐な高山植物(その(1)   その(2)   その(3)   その(4)

 

◆富山県の概要

本州の中央北部に位置する富山県は、東は新潟県と長野県、南は岐阜県、西は石川県に隣接しています。三方を北アルプス立山連峰などの急峻な山岳地帯に囲まれ、中央には実り豊かな平野が広がり、海側の富山湾、日本海へと接続しています。

四季の移り変わりが鮮明な気候条件、日本でも有数な植生自然比率、天然の巨大なダムともいえる山々からの豊かできれいな水流が、美しく豊穣な自然環境を構成し、多くの観光客を誘引し、また、水力発電、各種用水の多目的利用の中、日本海側屈指の産業集積を形成して、人々の暮らしや産業を支えています。




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◆富山県の宿泊観光の状況

2009年の国内宿泊者数(延べ宿泊者数。2.9億人)は、世界同時不況(サブプライム問題と前年のリーマンショックの影響)の影響で、およそ5%程度の前年比減少を余儀なくされました。前年比若干のプラスとなった千葉県と福岡県を除いた宿泊客数(延べ宿泊者数)上位14地域は、軒並み10%以内の幅で宿泊者数を減少させました。また、この影響は、平均の減少幅(約5%減)と比べてみると、観光客よりもむしろビジネス客(10%前後の減少)にその影響が大きかったように思われます。

宿泊者数(延べ宿泊者数)が多い上位16地域と、富山県・秋田県の宿泊者の状況をみてみると(図1-1)、観光傾斜度70%以上に、沖縄県・長野県・京都府、そして富山県の4地域が、観光傾斜度50%以上に、北海道(旅行体験)・千葉県・静岡県・栃木県(旅行体験)・宮城県・秋田県(旅行体験)等の10地域が入りました。観光傾斜度は、その地域における観光客重視宿泊施設の割合を示す指標(観光客50%以上施設数/全施設数)で、この値が高いほど観光注視地域であると想像されます。

そして、観光傾斜度50%以下は、ビジネス客中心の東京都・大阪府・愛知県・福岡県の4地域となりました。富山県は、2009年の宿泊者数(延べ宿泊者数)全国36位(2.6百万人)と低い順位に甘んじていますが、高い観光傾斜度(75%)より、観光振興に注力している県とみられます。

次に宿泊者数(延べ宿泊者数)の月別分布をみてみると(図1-2)、ビジネス客中心の地域(東京等)は、月別の変動は、概ね20%前後の枠内で年間推移しますが、観光客中心の地域は、40%から50%の月別変動の範囲で推移するという、変動幅の大きなビジネスとなっています。年間を通した安定した稼働率が、課題となります。

富山県の宿泊者数は、最高月の31万人(8月)から最低月の16万人(1月)まで、年間約55%の大きな変動幅があります。月別の変動幅を最小化する観光政策と、北海道・長野県に比べ劣後する集客力(それぞれピーク月比11%、22%)への対策が大きな課題となっています。

また、外国人宿泊者数(延べ宿泊者数)上位地域の宿泊者数の変化からみてみると(図1-3)、世界同時不況の影響で、国内宿泊者数全体(外国人含む)では約5%の減少でしたが、外国人宿泊者数(延べ宿泊者数。2009年1.8千万人)は、前年比約20%減と大きく落ち込みました。

そして、ビジネス宿泊者向け地域は、外国人宿泊者数(延べ宿泊者数)が20%〜30%程度の減少となり、観光宿泊者向け地域(前年比増の秋田県・千葉県・山梨県を除く)では、20%〜50%程度の減少と大きくばらつきました。富山県においても、例外ではなく、外国人宿泊者数は、前年比4割減の約5.7万人(全国29位の健闘ではありますが)となりました。

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図1-2 月別延べ宿泊者数    図1-3 外国人延べ宿泊者数

 

◆富山県の観光ポイント


地域 主要都市・町 概      要
黒部・宇奈月エリア 黒部市、魚津市、滑川市、入善町、朝日町
自然・景観
高低差4000mのダイナミックな自然「黒部」、清流黒部川、トロッコ電車が走る黒部峡谷、神秘と奇観の「富山湾」、青白い光を放つホタルイカの滑川市、蜃気楼の見える魚津市、美しいヒスイ海岸の朝日町
○温泉
宇奈月温泉(黒部市):日本一の透明度を誇る。黒部峡谷玄関口にあり、富山県随一の規模(収容人員3500名)を誇る温泉郷。
黒部峡谷温泉群(黒部市):360度峡谷の絶景にかこまれた、トロッコ電車でしかいけない峡谷沿線の秘湯(冬期閉鎖)。
金太郎温泉(魚津市):魚津市郊外、地下約1000mの掘削により湧き出た温泉。300坪の露天風呂と、500坪の銘石大浴場が圧巻で、身も心も大の字になってくつろげます。
北山鉱泉(魚津市):静かな山間にあり、1867(慶応3)年から続く歴史ある湯治場。少彦名社で参拝し、温泉に入れば子宝を授かるといい伝えられています。
小川温泉(朝日町):開湯約400年前の「小川温泉元湯(子宝の湯、天然洞窟露天風呂で有名)」から湯引、荒磯料理が評判の富山湾に面した近代的な宿。
立山エリア 立山町、上市町、舟橋村
自然・景観
北アルプスを貫く「立山黒部アルペンルート」、国際的な山岳観光ルート(年間100万人が来訪)、眼前の3000m級の山々、まさに雲上の楽園
○リゾート・文化
有峰湖(有峰森林文化村)とスキー場が自慢の富山市大山地区、山岳信仰霊場を巡る癒しの旅
富山周辺エリア 富山市
○伝統・文化
県の政治・経済の中心「県都・富山市」に訪ねる産業と文化の歴史、江戸時代から続く越中売薬、名物ます寿司、旧回船問屋建物群が残る湊町(北前船交易)、富山まつり、  おわら風の盆(坂の町・八尾)、とやまスノーピアード
○温泉
春日温泉郷(富山市):神通峡の四季を堪能。
立山山麓温泉(富山市):夏はレジャーと避暑、冬はスキー客で賑わう立山山麓の宿。
山田温泉(富山市):神通川(ご参考:イタイイタイ病)の支流、山田川沿いに佇む閑静な湯治場。
高岡・氷見エリア 高岡市、氷見市、小矢部市、射水市
伝統・文化
4百年の城下町「高岡(加賀前田家開町)」で国宝・瑞龍寺と万葉の歴史探訪、氷見・雨晴海岸(海越しの絶景・立山連峰)、氷見の美しい日の出(「日本の朝日百選」にも認定)、帆船海王丸を中心に広がるベイエリア「海王丸パーク」、  高岡七夕まつり
○グルメ
氷見フィッシャーマンズワーフ海鮮館、氷見のブリ、射水のシロエビ、紅ズワイガニなど
○温泉
氷見温泉郷(氷見市):能登半島国定公園の玄関口にある温泉郷。富山湾の海岸線にそって、九殿浜温泉・岩井戸温泉・氷見灘浦温泉・氷見有磯温泉といった温泉が点在。
砺波・五箇山エリア 砺波市、南砺市
○伝統・文化
砺波平野の散居村(チューリップ栽培)、世界遺産の五箇山合掌造り集落、木彫りのまち井波、越中の小京都「城端」、そばの郷「利賀」、スノーバレー利賀スキー場
○温泉
庄川温泉郷(砺波市):庄川のほとりの四季豊かな温泉郷。
寺尾温泉(砺波市):1831年開湯。317坪の大岩風呂。
大牧温泉(南砺市):清流庄川の河畔の秘湯。四季折々の峡谷美を一望。

 

☆☆ ひと休み ☆☆

<秋の一景 (福島 土湯温泉)>

 



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◆富山県の観光の概況

富山県全体の観光客数(観光客入込み数)を眺めてみると(図2-2)、直近の10年間では、山と山の間隔(谷と谷の間隔)が、おおよそ6年周期となる波状曲線にみえます。直近10年間の総観光客数の平均が、年間約2750万人で、2008年が約2920万人と約6%程度増加しています。

富山県の観光客数(観光客入込み数)は、日本人の海外旅行(募集・企画型海外旅行)が好調な時期(1999年、2005年)には低迷してグラフの谷部を形成、不調となる時期(2002年(世界同時株安)、2008年(リーマンショック))には、復調してグラフのピークを迎える関係があるようにもみえます。

富山県の観光客の主要な訪問先を、観光地・施設・伝統行事・イベント等の集客ツールで概観してみると、観光地と観光施設でおよそ7割強を占めています(図2-2、  図2-3)。直近10年間の平均で、年間約105万人の「立山・黒部アルペンルート」(構成比約21%)を筆頭に、約75万人の「五箇山合掌造り集落」(同15%)、約72万人の「海王丸パーク」、約65万人の「氷見フィッシャーマンズワーフ海鮮館」、約52万人の「黒部峡谷鉄道」(同10%)と続いています。伝統・文化関係での「祭り・行事・イベント」等で、残り3割弱をカバーして、個々に年間で20万人〜40万人程度の集客が行われています。

富山県の観光客の特徴をその属性で分析していくと、来訪者のおよそ7割前後が県内の観光客で構成され(図2-5)、8割強の観光客が、旅行単価の安い日帰り客図2-4)となっています。また、来訪観光客の年間を通した季節バランスは、直近10年間の平均で、夏季(約36%)、春季(約32%)、秋季(約24%)、冬季(約14%)と比較的健闘(図2-5)していますが、冬季の集客が他県同様、稼働率の面から課題となっています。

最後に、富山県来訪観光客(観光客入込み数)の観光目的(図2-4)をみてみると、直近10年間平均で、「名所史跡」の約25%を筆頭に、「風景旅行」の約24%、「温泉旅行」の約11%でおよそ6割、さらに、海洋性及び山岳レクレーションの約13%を加えると7割強となり、四季折々の豊かな自然景観を中心とした観光演出が、富山県の特徴として位置づけられます。

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観光客入込み数 : 図2-3 施設別   図2-4 観光目的別   図2-5 県外・季節別

 

◆語句説明

黒部峡谷:  >>主な写真へ戻る  観光ポイントへ戻る
黒部峡谷は、中部山岳国立公園に含まれ、国の特別天然記念物(天然保護区域)及び特別名勝に指定され、日本の秘境100選のひとつになっています。北アルプス中央部の鷲羽岳(2,924m)に源を発した黒部川は、立山連峰と後立山連峰を分断して流れ、その浸食作用によって日本一ともいえるV字形の大峡谷が形成されました。黒部川の電源開発(戦前からのアルミ精錬のための)で敷設された黒部峡谷鉄道は、後に、宇奈月温泉を始め、鐘釣温泉、欅平温泉など点在する温泉地を結ぶアクセス路として、エメラルドグリーンの清流に沿って走る峡谷観賞のトロッコ電車として観光に貢献しています。また、黒四ダム(黒部ダム)は、国内最大級のダムとして観光地にもなって、その時の工事用通路が後に一般に開放され、立山黒部アルペンルートと名付けられ一大山岳観光地となりました。
黒部峡谷鉄道:  >>主な写真へ戻る
黒部峡谷鉄道は、富山県の電力資源を利用した親会社のアルミニウム精錬計画のもと、1925(大正14)年に黒部鉄道(東洋アルミナムの子会社)として発足、黒部川電源開発のための資材運搬・作業員運搬を担いました。宇奈月駅よりの延伸は、同年の猫又駅、1930(昭和5)年の小屋平駅、1937(昭和12)年の欅平駅と進み、全線開通しました。しかし、事業自身は、親会社の経営不振の中、日本電力、関西電力(1951年、電力会社再編)と経営権が移りました。そして、1953年に免許を取得して旅客輸送を開始、1971(昭和46)年に関西電力の100%出資の子会社「黒部峡谷鉄道」として分社化、現在に至っています。利用者のほとんどが黒部峡谷を訪れる観光客であり、鉄道事業のほかに、宇奈月駅・欅平駅などでのレストラン・売店の経営なども行っています。
立山・黒部アルペンルート:  >>主な写真へ戻る  観光ポイントへ戻る
富山県・飛騨山脈(北アルプス)にある立山連峰の主峰「立山」は、1300年前に山岳信仰の山として開山され、富士山白山(石川県白山市と岐阜県白川村に跨る標高2702mの山 参照)とともに日本三霊山として栄えました。1971年(昭和46年)に、立山・黒部アルペンルートの全線開通により、長野県大町市と富山県立山町を縦貫する国際的な山岳観光地になりました。バス、ケーブルカー、ロープウェイなど多様な交通手段を利用し、3000m級の山々が連なる北アルプスと急峻な黒部峡谷が織り成す雄大な景観は、四季折々の変化も魅力的な雲上の楽園を満喫できます。長野県側の玄関口は関電トンネルトロリーバス「扇沢駅」、富山県側の玄関口は富山地方鉄道「立山駅」、赤沢岳(2678m、長野県・富山県)、黒部ダム・黒部湖、そして立山(大汝山、3015m、富山県)をトンネルで越えるルートを形成。
黒部ダム:  >>主な写真へ戻る
黒部ダムは、富山県東部の黒部川上流に建設されたアーチ式コンクリートダムで、ダムの高さ(堤高)は186m(日本一)、総貯水容量は約2億トンで北陸地方屈指の人造湖「黒部湖(くろべこ)」を形成。第二次世界大戦後の高度経済成長期の電力不足に対応するため、関西電力が社運をかけて建設。1956年(昭和31年)に着手して、実に7年の歳月と当時の金額で513億円の巨費と延べ1000万人の作業員をかけ、171人の殉職者を出した苦難を極めたダム建設プロジェクト。奥地の工事現場への建設資材搬入のための大町トンネル(現在の関電トンネル)発堀工事で、破砕帯の難工事に遭遇、苦難の中、最新鋭技術の導入で乗り越え工期の短縮を図った。
氷見フィッシャーマンズワーフ海鮮館:  >>観光ポイントへ戻る
氷見フィッシャーマンズワーフ海鮮館は、氷見ブリに代表される氷見や富山湾のキトキトの(新鮮なの意)魚介類をはじめ、農産品や特産品がそろった直販施設で、氷見漁港内に立地し、観光情報などの発信基地としての「道の駅」も兼ね、また隣接する比美乃江大橋(斜張橋。マリノベーション事業の一環)では、富山湾に浮かぶ立山連峰の大パノラマが一望できます。
海王丸パーク:  >>観光ポイントへ戻る
海王丸パーク(射水市海王町)は、帆船海王丸が係留されている富山新港西埋立地にある公園で、パーク内にはイベント広場、日本海交流センター(世界の帆船の展示品、海への理解と認知を啓蒙)、野鳥園、みなと交流館、遊覧船観光案内所等の施設があります。海王丸は、国の航海訓練所の元練習船で、その美しさより、「海の貴婦人」、「太平洋の白鳥」と呼ばれました。
富山まつり:  >>観光ポイントへ戻る
城址大通りを踊り手が埋め尽くす恒例の「越中おわら踊り」や「越中おわら節全国大会」の他、躍動感いっぱいの踊りを披露する「よさこいとやま」など、暑さを吹き飛ばす盛大なイベントが開催されます。
とやまスノーピアード:  >>観光ポイントへ戻る
とやまスノーピアードは、富山県富山市の富山城址公園を中心に、12月から2月までの期間に開催される恒例のイルミネーションイベントです。富山駅南口から城址大通りまでの約1.5kmの街路樹と、オブジェ(立山連峰・日本海の荒波等)を約24万個の電球で装飾、冬の街路をホワイトイルミネーショントンネルに変身させ、期間中には、「カウントダウンイベント」や「全国ラーメンまつりと日本海の味」など多彩な催しが開催されます。
おわら風の盆:  >>観光ポイントへ戻る
おわら風の盆(かぜのぼん)は、富山県富山市八尾町で毎年9月に開かれる(9月1日から3日)富山県を代表する祭りであり、八尾に暮らす人々の民謡行事でもあります。夕暮れの家並みに沿って、ぼんぼりに淡い灯が並び、涼しげな揃いの浴衣と編笠で踊るその姿は、越中おわら節の哀切感に満ちた旋律と哀調のある胡弓の調べの中、実に幻想的であり優美な情感を醸し出します。八尾町は、江戸時代には飛騨高山と越中を結ぶ交易の町として繁栄し、和紙、蚕種、生糸を特産品として栄えた岐阜県と接する坂の多い町です。
高岡七夕まつり:  >>観光ポイントへ戻る
富山県高岡市の中心市街地で毎年開催(8月初旬)される日本海側随一の歴史と伝統を誇る夏の祭り。ジャンボ七夕をはじめ大小約1,000本の七夕が夏の夜を彩り、期間中は市内全体で多彩な行事が開催され(屋台村やストリートバスケット、カフェ&ライブ、大道芸、お買い物ラリーなど)、高岡の夏の風物詩となっています。
となみチューリップフェア:  >>観光ポイントへ戻る
富山県砺波市にある都市公園「砺波(となみ)チューリップ公園」で毎年春に開催されます(夏には「カンナフェスティバル」)。砺波市は、全国有数のチュ−リップ(市の花)球根の産地で、水田の裏作として栽培され、春には水田が広大なチュ−リップ畑に変わりますが、花が咲き始めるとすぐに花がつまれて茎だけになるため、観光客をこの公園とフェアに誘導します。この公園には内外含め、トルコ調の「ヤロバの泉」、北門を抜けて広がる7haの敷地(春には450品種・100万本のチューリップ、夏には色鮮やかなカンナ)、日本最大級の五連水車やチューリップ四季彩館、美術館、郷土資料館、中嶋家などがあります。
五箇山合掌造り集落:  >>観光ポイントへ戻る
富山県の五箇山合掌造り集落は、隣接する岐阜県大野郡白川村の白川郷(荻町地区)とともに、「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として、日本で4番目の世界遺産世界文化遺産)として登録(1995年12月)されました。「合掌造り」とは、豪雪地帯に特有な急傾斜の切妻造り・茅葺きの民家のことで、五箇山の集落は、庄川周辺の菅沼集落(合掌造り9棟)、相倉集落(合掌造り20棟)で構成され、江戸時代末期から明治時代にかけて建てられました。1970年12月に国の史跡に指定され、1994年には重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。

 

☆☆ ひと休み ☆☆

<永久に不変で (秋田 曽利の滝)>

 

◆出典

○国土交通省:「宿泊旅行統計調査」。  気象庁:「気象統計情報」

○富山県庁:統計年鑑(平成20年)、100の指標 統計からみた富山(平成21年版)

 



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